CT検査とはabout
CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)検査は、頭部、腹部、胸部といった部位でよく用いられます。脳神経科では頭部CTによる検査を行いますが、とくに頭蓋内に出血が見られる疑いがある、もしくは頭部に外傷を負ったという場合に最初に使用します。これはX線を利用して頭部内部(断面)を輪切りにした状態で画像化するというものです。
頭部CTの機器は全身用のため、被検者はベッドに似た撮影台に仰向けに寝て、大きなドーナッツ状の中をくぐるように移動しながらの検査になります。撮影で得られた情報は最新のコンピュータ技術で処理をし、(輪切りの状態の)画像として表示されます。検査時間は部位にもよりますが、およそ5分ほどです。
頭部CTは、急性期の内因性脳出血を判断する際に行われることが多く、造影剤を使用すれば脳血管を描出することも可能で、その画像というのはまるで血管撮影をしたかのような出来栄えです。この検査をすることで、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍などの診断が可能です。
なお撮影する箇所や検査内容によっては、造影剤の使用や絶食等をする必要があります。検査を行うと確定した段階で、CT検査を受ける際の注意事項の説明が担当医師からありますので、その指示に従うようにしてください。